独立した後、かつて仕事で渡米した時、ついでに死亡保険に入ってみた。
外資系の保険会社の正規総合職社員だったので、知識としてはアメリカの保険はかなり安く、億単位の死亡保険に入る企業経営者や大地主などは日本のブローカーを通じて「渡米もしくはカナダに渡り死亡保険に入ると、飛行機代をかけてもかなり安く入れるからメリットが大きい」ということは知っていた。
しかし、実際に入ってみたら、日本のおよそ1/3の掛け金で入れたのです!
アメリカ人の方が平均寿命が短く、日本人より死亡リスクが高いというのに!
「オー・マイ・ガァー!!」
いかに日本の生命保険会社たちは、大蔵官僚(現財務省と金融庁)の利権の為か、大甘に守られ国民を食い物にしているのかを、実体験として理解できた瞬間でした。
そして、お客の無知に付け込んだあまりにも「無駄な特約」の数々。。。それだけでなく、バブル崩壊後、自分達の会社が助かりたいが為に、どれだけ客の無知に付け込んでダマし、貯蓄型保険で顧客に損害を与えたのか?数十兆円!という途方もない額を、お客の無知に付け込んでダマし取ったのです。
(私が所属していたのは損害保険がメインの外資系の会社であり、日本の生命保険会社ではなかったので、顧客の無知に付け込んでダマすような営業手法は必要ありませんでした。ただ、日本の生保各社が何をしていたのかは手に取るように良く解りました)
数年前、真面目に保険に入ろうと真剣に考え小さな子供を連れて保険の窓口に代表される「来店型の保険ショップ」で、真剣に教えを乞うている若い夫婦を見かけた時、心がキュンとなったのです。本当に可哀そうと思ってしまったのです。
「このままではいけない!」
一人でも多くの方を救うべく、『30分でわかる生命保険』を書いたのです。
こんな本も書いています!